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執筆者の写真仲宗根 隼人

キャリアアップ助成金(正社員化コース)

更新日:7月31日

 

キャリアアップ助成金(正社員化コース)

キャリアアップ助成金とは、有期契約社員やパートスタッフ、派遣労働者などの非正規雇用の労働者の企業内でのキャリアアップを促進するため、正社員化、処遇改善の取組を実施した事業主に対して助成するものです。


 目的によってコースが分かれていますが、この助成金で最も多く活用されているのが正社員化支援です。これは、有期雇用社員を正社員化した場合、一人当たり最大80万円が支給されます。


 キャリアアップ助成金の活用には、まずはじめに「キャリアアップ計画」を作成し、提出することから始まります。この計画提出前の取り組みは助成金の対象になりません。計画を提出した後、就業規則等に基づいて正社員化を行います。就業規則に正社員への転換制度に関する規定がない場合、就業規則を改定する必要があります。


 正社員化後、6ヵ月の賃金支払いを行った日の翌日から助成金の支給申請をすることができます。支給申請の期限は、この日から2か月以内です。期限は厳格で、1日でも過ぎると支給申請することはできません。なお、正社員化後、正社員化前と比較して3%以上賃金を増額することが要件になっています。


 現在の正社員化コースは従前より拡充されており、6ヵ月を1期(40万円)として、2期まで支給されます。正社員化後1年で、合計80万円が支給されることになります。


 事業者は、正社員化コースを利用することで、企業は従業員のモチベーション向上や定着率の向上、労働力の安定化などのメリットを享受することが期待されます。また、従業員も安定した雇用やキャリアアップの機会を得ることができ、自己成長や安心感を得ることができます。キャリアアップ助成金は、企業と従業員の両方にとってプラスの効果をもたらす制度であり、雇用の安定化や労働力の質の向上に貢献することが期待されます。


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キャリアアップ助成金(正社員化コース)について、沖縄県那覇市の社会保険労務士、仲宗根隼人が解説しました。助成金申請は、アクティア総合事務所にお気軽にご相談ください。

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